甘いシュガー


みなみと別れて思い切って先生に電話してみる。
電話をかけると
すぐに先生は電話に出た。

「やっと電話してきた」
「先生…」

電話…して大丈夫だった。
ホッとして涙が溢れる。

「どうした?」
「ううん。なんでもないよ」

先生の声はとっても穏やかで
私の心にスーッと入ってくる。

「今外か?」
「そうだよ」

そう言うと先生は今から行く。
といって電話を切った。
え?
先生に会えるの?

15分くらいして身の覚えのある車が来た。
先生だ!

「よ!」

先生だ…!
嬉しくて再び涙があふれる。

「泣くなよ。乗る?」

先生の車に乗っても大丈夫なのかな…?
特定の生徒が車に乗っても…。
ためらいながらも私は先生の車に乗りこむ。

「なんですぐに電話してこなかったの?
俺、待ってたんだよ」

先生は教えてくれた。
いつも寝る前は電源を切って充電してるみたい。
だけど、私から電話がかかってくると思うと電源が消せなかったって。
嬉しかった。
私の電話を待っていてくれたんだ…。

「お前さ、もう生徒じゃないんだよ」

先生はそう呟いて
ハンドルにおでこをくっつけた。

「先生…?」
「自分で言ったくせにさ
無理だったんだよね。」

先生は私の目を見る。
吸い込まれるみたいに私も先生から目が離せなくなる。

「俺…お前が好きになった」
「え…」
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