甘いシュガー
元カノ
冬休みも今日で終わる。
テストも明後日から始まる。
あれから先生は毎晩電話してくれる。
先生の声を聞く度に大切にされてるなと感じる。

夜、9時。
いつも先生から電話がかかってくる時間。

携帯のディスプレイに先生の名前が出て
携帯が震える。

「もしもし?
湯川ぁ~!テストやっと作り終わったよ」

先生が甘えたように声を出す。
先生は私と毎晩電話するせいで
他の先生よりテストを作るのが遅くなってしまったそうだ。

「ごめんね…
先生。大変な思いさせて…」

私がそう言うと先生は少し怒ったように言う。

「俺は、お前がいるから頑張れるの!
お前が俺の元気の源なの、わかったぁ?」

先生は最後だけおどけて言う。
どうして先生はこんなにも優しいんだろう。

「明日お前に嫉妬しそうだな~」

先生はちょっと悲しそうに言う。
え?
先生も嫉妬するの?
嫉妬するのは私だけだと思ってたから
なんだか嬉しくなってしまう。

「あんまり男と話すなよ」

拗ねたように言う先生が可愛い。

「先生もね!
若い先生にデレデレしちゃダメだよ!」
「バカか!
お前以外にはしねぇーわ!」

先生は、私が喜ぶような言葉を言ってくれる。
私…幸せ者だな。
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