甘いシュガー

「克也君のことなの」

克也君…？
そう言えばみなみから最近克也君の話
聞いてなかったな。
みなみの方を向くと
みなみは顔が強ばっていた。

「克也君にキスした」

え。
みなみが崩れ落ちるようにしゃがみ込む。
放課後で良かったな
と思ってしまう。

「克也君…嫌がってたの。
私、みなみと付き合ってることが許せなくて」

めぐちゃんと克也君がキスした。
その原因を聞いて言葉を失った。

「私が…好きになった人はみんな私を好きになってくれない」

めぐちゃんはポロポロと涙を流した。

「克也君に告白したら振られたの」

めぐちゃんは
みなみの彼氏だと知って告白をした。
克也君は、俺はみなみちゃんが好きだから無理だ。
と、断ったそうだ。

「許せなかった。
大切にされてるみなみを見てたら。
だから、克也君にキスした」

克也君に無理やりめぐちゃんからキスしたと、
教えてくれた。
克也君は思いっきり
めぐちゃんから体を離して申し訳なさそうに見たんだって。

「辛かった。
軽蔑するならすればいいのに…。
克也君はごめんねって言って謝ってきたの」

そしてめぐちゃんもそこから気持ちがおかしくなって
克也君と無理やり一晩を明かした。
めぐちゃんは自分が自分じゃなくなって
気付いたら克也君の上にいたって。

それから克也君は
みなみに対する申し訳ない気持ちでいっぱいで
みなみに別れを切り出した。