甘いシュガー
「せん…せい…?」
愛はビックリしたような顔をしてる。
きっと、俺も同じ顔してるだろう。
「来ると思ったわ。
湯川愛…さん?」
佳代子は、愛の方にゆっくりと近付いて
笑みを浮かべた。
「仲村先生は最低です!
私の友達を利用してまで
私と別れさせたかったんですか!?」
愛…。
やっぱりお前は最高だった。
俺と別れさせたことだけにキレているんじゃない。
自分の友達を巻き込んだことも含めてキレているんだ。
「あの子言うの早いな。
まぁ、少しは使えたかな」
使えた…?人を物だと思いやがって。
「っざけんな!人の…」
俺が言い掛けたときだった。
「人のこと物扱いしないでください!
私の大事な友達なのにっ!」
愛はその場にしゃがみ込んでしまう。
俺は、愛の手を取る。