甘いシュガー
指輪
ある日私は先生に呼ばれた。
「どうしたの?」
先生は真剣な顔をして私を見つめる。
「卒業したら…
俺と結婚してください」
夢かと思うくらい驚いた。
先生の手には、
可愛い指輪があった。
「先生…これ…」
私は感動して言葉に表せなかった。
嬉しくて言葉が出ないなんて初めてだよ。
「愛?
返事は?」
「は…い…」
私の目から涙が溢れる。
先生は私の薬指に
指輪をはめた。
指輪なんかはめたことなかったけど、
ずっと私の所にあったように
馴染んでいた。
絶対に取れない誓いの指輪。