甘いシュガー
トイレに着くと私は溢れる涙を抑えることが出来なかった。
「愛…。好きなんだよね…?先生のこと」
私はコクリと頷く。
「もー!どうして言わなかったの?」
みなみが私の目を見て言う。
「先生を好きになったって言ったら
軽蔑でもすると思ったの?」
「うん…。ごめんね…みなみ」
私は手をぎゅっと握る。
その手をみなみが握ってくれる。
「軽蔑する訳ないじゃん
愛のこと応援するから」
みなみ…。
「恵のことなら大丈夫だよ
きっと先生だって相手にしないって!」
「でも…めぐちゃん
本気っぽかったよ」
私がそう言うとみなみが怒ったように言う。
「愛の気持ちはそれっぽっちなの?違うでしょ?」
うん…。そうだよね。
私は先生のこと…本気で好き。
その時、授業の始まるチャイムが鳴った。
「愛、行こっか」
「うん!」
みなみにもっと早く言えば良かったな…。