イジワルなキミの隣で
好きです、先輩


「光流(ひかる)せーんぱいっ」



その後ろ姿に嬉しくなって自然と頬が緩む。


大好きな人を見れば、授業中先生に怒られたこととか


嫌なことがスーッと消えて幸せな気持ちで満たされる。



「またお前かよ」



光流先輩はとても嫌そうに顔をしかめながら、太陽の光りに目を細めた。



切れ長の大きな瞳。


太陽に照らされた気だるそうな顔。


どれをとってもビックリするくらいカッコ良くてドキドキしちゃう。



5月に入ったばかりのポカポカ陽気が気持ち良い今日この頃。



昼休みの屋上は、いつものように先輩達の集団がたむろしていた。


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