イジワルなキミの隣で
「航希から同じ高校の1年生だって聞いて。でも教室には行き辛くて……光流に頼んで呼んでもらったんだけど」
困惑顔の私に智沙先輩が申し訳なさそうに眉を下げた。
なんだ、そういうことか。
それなら納得。
光流先輩が私を呼び出すなんて
おかしいと思ったんだ。
「この前のことをどうしても謝りたくて。悪い気にさせちゃったよね?ごめんなさい」
智沙先輩は丁寧過ぎるくらい丁寧に私に向かって頭を下げた。