イジワルなキミの隣で
「彼女の前で優しく笑うところが好きってか?ふざけんなっ。んなの本当に好きだったら言えるはずねえ。あいつがうざがってんのがわかんねえのかよ?いい加減諦めろよ」
な、なんなの。
この人。
ここまで言わなくても。
今までそこまで絡みはなかった。
いつも遠目で私を見てるだけだったのに今日は違う。
光流先輩よりも冷たい瞳で私を見ていた。
見た目が派手だから本当に怖くて。
その無表情に言葉が詰まる。
だけど
だけどっ
「ほ、本気で人を好きになったことがないからそんなことが言えるんです‼︎諦めろだなんてそんなこと、先輩だけには絶対言われたくないです」