イジワルなキミの隣で


「ちょっと向こう座ろう?良かったら話聞くから。ね?」



漏れる嗚咽を必死にこらえる。


だけど涙は止まってくれなくて。


何度も何度も頬を伝って落ちていく。



腕を引っ張られてベンチに座らされた。


太陽の熱であつかったけど、今はそんなことはどうでもいい。



ただやっぱり


まだ胸が痛くて


苦しくて。



智沙先輩はそんな私の背中を泣き止むまでずっとさすり続けてくれた。


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