イジワルなキミの隣で
「ごめん……っごめんね」
玲奈は大きく首を横に振った。
大粒の涙を流しながら。
「玲奈、本当にごめんね……っ。私っ、玲奈も央太も大好きだよっ」
ごめんね。
本当にごめん。
申し訳なくて下を向いた。
「何言ってんのーっ……っ。私の方が萌絵のこと好きなんだからねっ……うー、ぐすっ」
玲奈……。
ガバッと抱きつくと、玲奈も私をきつく抱き締め返してくれた。
それから2人でわんわん泣いて。
央太は困り果てたように私達を見て苦笑していた。