イジワルなキミの隣で
振り返るとそこには
両手をポケットに突っ込んだままダルそうに立っている佐伯先輩がいた。
眉間にシワが寄ってて明らかに不機嫌だってことがわかる。
「どうしたんですか?怖い顔して」
「本気で遊びに行くつもりかよ?」
「えっ?」
先輩は一歩ずつ私に近寄って来て、あっという間に目の前に。
「誘われたし、今日はバイトもないので」
1人になると色々考え込んじゃうので、出来るだけ誰かといたい。
「男の中に1人で行く気か?」
なぜだかわからないけど、佐伯先輩は怒っている。