イジワルなキミの隣で


「ま、お前が誰と遊びに行こうと、メールしようと俺には関係ねえし。勝手にしろ」



無表情のまま私の前から去る佐伯先輩の背中を、私はよくわからないまま呆然と見つめていた。



なんなの?


行くなって言ったり


関係ないって言ったり。


一体なんなのよ。


わけわかんないし。



輪の中に戻った佐伯先輩から目が離せなくて



気付くとしばらくの間じっと見つめていた。


< 190 / 420 >

この作品をシェア

pagetop