イジワルなキミの隣で
「“お前”じゃありませんよ‼︎1年2組の服部 萌絵(はっとり もえ)です‼︎」
焼きそばパンにかじりつく光流先輩の目をまじまじ見つめる。
私に向けられる冷たい瞳は、全然歓迎してないって顔をしていて、うざがられているのをひしひし感じるけれど。
その気だるそうな感じがたまらない。
ヤバいっ、カッコ良すぎて倒れそう。
焼きそばパンがこんなに似合う人、他にいないよ。
ニコニコしながら顔を覗き込んでいると、光流先輩は私を一瞥してスーッと顔を背けた。
「ちょっとちょっと、なんでムシするんですか?」
「…………」