イジワルなキミの隣で


なぜか気になって


気付くとこいつのことを考えている時間が増えた。



「先輩、焼けましたよ」



「あ、おう」



皿に肉を取り分けてくれた萌絵は、本当に嬉しそうで。


やっぱりそんなに肉が食いたかったんだなと解釈した。



「お前、食い意地張ってんな」



「えっ?そ、んなことは……」



目を泳がせてあからさまに言葉を詰まらせる萌絵。



なんとなく顔が赤くなっているのを見て思わず笑ってしまった。



わかりやすすぎだろ。


< 241 / 420 >

この作品をシェア

pagetop