イジワルなキミの隣で


「可愛いー、萌絵ちゃん真っ赤だね」



「や、そ、そんなことないですよ」



「いやいや、可愛いよ。ウブだね」



「えー、ないです、ないない」



渚にからかわれて萌絵は身振り手振りでそれを否定していた。



渚はやたらと萌絵に絡みたがる。



カラオケにだって誘ってやがったし。



なんか


気に入らねえ。


なに仲良く話してんだよ。



萌絵も……。


渚に対して警戒緩すぎだろ。



最初から壁がないっつーか。


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