イジワルなキミの隣で
友達が出来ました、先輩
バイト先は最近出来たばかりのオシャレなカフェ。
レトロな雰囲気で結構気に入っている。
中も広くて綺麗だし、何より店内に漂うコーヒー豆の匂いがたまらない。
この香り大好きなんだよね。
「服部さん、これ3番テーブルね」
「これは5番」
厨房から注文の品が出来上がり、慣れない私はタジタジ。
ホール担当は基本3人だけど、その中で私と瀬名(せな)君はまだ入りたて。
今日はベテランさんが1人しかいないから、目が回るほど忙しい。
っていうのも、最近になってベテランさんが何人も辞めたからなんだけど。
だけど瀬名君は慣れたように淡々と仕事をこなしていて、同じ時期に入ったのにすごいなぁと感心するほどだった。