イジワルなキミの隣で
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「航希」
「あ?」
「やだ、なんでそんなに機嫌悪いの?」
「別に」
寝てるとこ邪魔するからだろ?
せっかくいい気分で昼寝してたってのに。
「起きてよね、もう」
智沙は頬を膨らませながら机にうなだれる俺を拗ねた目で見て来た。
そして肩をつんつん指で突つかれる。
「やめろって」
嫌そうにすると智沙はそれ以上なにもして来なかった。
「で、どうしたんだよ?」
お前が俺のところに来るって、よっぽどのことがあったんだろ?
わざとらしく目を伏せる智沙。
何かあるって丸わかり。