イジワルなキミの隣で
どうして?
なんで佐伯先輩なの?
そんなことを考えてみても答えなんて出るはずもなくて。
ただもう
好きなんだ。
だから傷付くし、胸だって苦しい。
突き放されて悲しかった。
あれだけ嫌われちゃったんなら、もう笑い合える日は来ない。
「佐伯先輩って彼女出来たのか?昨日一緒に歩いてるとこ見たし」
ズキン
央太の言葉が胸に刺さる。
「さぁ……知らない」
そう言って机に突っ伏した。
何も考えたくない。
「央太、あんたマジ余計なこと言い過ぎ」
「え?余計なこと?」
「ちょっとは萌絵の気持ちも考えてよ」
「いいよ、玲奈。央太にそれを求めるのが間違ってる」
「あー、だね。仕方ないか」