イジワルなキミの隣で


放課後。


なんとなくまたやって来た図書室。


光流先輩の背中を見ていた窓辺に立つ。


探しているのは光流先輩の背中じゃない。



はは、何やってんだろ私。


これじゃストーカーみたいじゃんね。



でも何かあるとここに来てしまう。


もうクセのようなもの。



前は光流先輩だったのに


今は佐伯先輩の背中を探してる。



おかしいな……。

あれだけ好きだったはずなのに。

諦められなくて苦しかったはずなのに。


人の心って変わるんだね。


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