イジワルなキミの隣で
素直な気持ち〜智沙side〜
萌絵ちゃんがいなくなった後の図書室に呆然と立ち尽くす。
何も言うことが出来なかったのは、本当にその通りだと思ったから。
本当の気持ちを聞くのが怖くて光流から逃げたんだ、あたしは。
だけどもう
今さらだよ。
だって
萌絵ちゃんのことが好きなんでしょ?
わからないけど、それを光流に確かめなかったのはあたし自身で。
これは全部あたしが招いた結果なんだ。