イジワルなキミの隣で


色々考え込んでいたら辺りはもうすっかり暗くなっていた。



見回りに来た先生に早く下校するように注意されて、慌てて学校を出る。



「わー、真っ暗だよ」



いつも光流と帰っていた通学路。



一人で歩いていると寂しくて仕方ない。



寒さからカバンを持つ手に力を込めて、ブルリと身震いする。



光流の隣は

ポカポカ温かくて



それを思い出すと胸が張り裂けそうで苦しい。


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