イジワルなキミの隣で


あの時


どんなことを話したんだったかな。


確か


他愛もないことばっかり言ってたような気がする。




一つだけ鮮明に覚えてることは


光流の横顔はどんな時でも優しかったってこと。



怒った顔なんて見たことがない。



いつもいつも



光流はあたしに優しく笑いかけてくれていた。



星を見ながら何を思ってたのかな?


聞けば良かった。


今さら後悔したって遅いのに。


今のあたしは後悔ばかり。



寒いはずなのに寒さなんて感じなくて



ただボーッと星空を見上げていた。


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