イジワルなキミの隣で


「ちーちゃん!」



名前を呼ばれて俯かせていた顔を上げる。



そこには少し照れ臭そうにはにかみながらあたしに向かって手を振る近藤君の姿。



「ど、どうしたの?」



なんでここに?


近藤君の家ってこっちじゃないはずじゃ……。



「そこの広場でバスケしてたんだ」



近藤君はフェンスの向こう側にあるコートの方を見ながら言う。



そういえば


ここの公園には


バスケのコートがあったっけ。


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