イジワルなキミの隣で
「適当じゃないよ!すごいなって思うし、キャプテンってことはみんなから認められてるってことでしょ?」
「いや、それどころかバカにされてる」
「えー、ウソだ」
「マジだって!あいつらに俺を敬う気持ちなんて一切ないから」
ムキになりながらも、近藤君の顔はなぜか楽しげで。
きっと慕われてるんだろう。
そういう人だもん、近藤君は。
「一人っしょ?危ないから送るよ」
「いいよ、うちすぐそこだし」
目と鼻の先だし。
「けど話したいこともあるし」
近藤君は頬をポリッと掻きながら言いにくそうに言った。