イジワルなキミの隣で


申し訳なさそうに眉を下げてあたしを見つめる近藤君。



「いいよ、もう」



「けど俺、マジで最低だったし」



「そんなことないよ」



だって


近藤君の気持ちは


あたしにもよくわかるから。



「それ以上、自分を責めないで」



それでも申し訳なさそうにしている近藤君を見て、そう言わずにはいられなかった。



「優しいよな……ちーちゃんは」



「そんなことないよ」



全然だよ。


自分のことしか考えてないただの臆病者だもん。


< 356 / 420 >

この作品をシェア

pagetop