イジワルなキミの隣で
玲奈は怖いというけど、先輩達の中に入っていくことは私にとって怖くはなかった。
だって大好きな光流先輩に会えるんだもんっ。
物怖じして好きな人に近付けないなんてそんなのは嫌だ。
光流先輩にはいつだって全力でぶつかっていきたい。
走って近付く。
「先輩、光流先輩‼︎どうしたんですか?先輩の地元ってここでしたっけ?」
そこにいたみんなが私を見たけど、そんな視線なんて全く気にならない。
むしろ、みんな“またか”って感じの目で私を見ていた。