イジワルなキミの隣で
低く冷たい声に鋭い視線。
オーダー機片手に面倒くさそうにそこに立ち尽くす様は、普段の佐伯先輩の接客からは考えられない姿だった。
……それほど、嫌われてるのか。
ズキズキ痛む胸。
わかってたことなのに目の当たりにするとやっぱり悲しい。
胸が苦しくて
息をすることさえままならない。
ジワジワ涙が浮かんで来る。
こんなことで泣きそうになるなんて私のメンタルは一体どうしちゃったんだろう。
光流先輩の時は
冷たくされても
どんなにひどいことを言われても
ここまでメゲることはなかったのに。
いつの間にこんなに臆病になっちゃったの?