イジワルなキミの隣で
あーもう!
あーっもう!
あーっっもう!!
乗る私もバカだけどっ。
完全にウサギ先輩の思うつぼだけど!
それでも行動に移したのは、やっぱりこのままじゃ嫌だと思ったから。
いつものように裏口で佐伯先輩が出て来るのを待つ。
風が冷たくて身を縮こまらせながらブルブル震えた。
早く出て来てー。
寒くて凍えそうだよ。
澄み切った夜空には満天の星。
かじかむ手を息で温める。
ガチャ
ギィー
裏口のドアが開いた音を聞いて鼓動が一気に高鳴る。