イジワルなキミの隣で
学校でも目立つ派手な先輩の集団。
イケメン揃いって有名で、1年の女子の間でもすごく人気がある人ばかり。
私はその輪の中の光流先輩の隣にしゃがんだ。
先輩は私を見て嫌そうな顔をする。
そして目をそらしてまた遠くを見つめる。
だけどそれはいつものこと。
「先輩、私今バイト帰りでっ‼︎あ、聞いて下さい‼︎今日そこで初めて友達が出来たんですよー」
「…………」
予想通りの反応。
いつも通りシカトですか。
「先輩‼︎光流先輩‼︎」
それでもめげずに話しかける。
だって、少しでも先輩の世界に映りたい。
嫌な役でもいいから。