イジワルなキミの隣で
冗談で言ってるわけでは
ないよね?
だって私を好きな人がいるなんて
信じられないよ。
「不器用だからほっとけねえって感じ?いつもドジばっかしてるけど、どんな時でも笑ってた服部に……気付いたら惚れてた」
「…………」
真剣な瞳が私を捉える。
ストレートな言葉が真っ直ぐ胸にぶつかって。
瀬名君の真っ赤な顔を見て
思わず私まで赤面してしまう。
そんな風に思っててくれたなんて本当にビックリだ。
「あ、えっと……そのっ、あのっ。私」
「待って。帰りに聞かせて」
「あ、う、うん」
そうだよね。
今はバイト中だもん。
お客さんも増えて来てるし、ゆっくり話してるヒマなんてない。
初めての告白は緊張感も何もあったもんじゃなかったけど、好きだと言われて素直に嬉しかった。