イジワルなキミの隣で
「先輩、光流先輩‼︎」
屋上でいつものように昼飯を食っていると、いつものようにウザい後輩がやって来た。
「光流先輩、今日はメロンパンなんですね‼︎ちなみに私はお弁当ですっ‼︎光流先輩に会う為に5分で食べてここに来るんです」
キラキラした眩しい眼差しを俺にくれて、返事を期待しているその顔にため息が出そうになる。
「お前マジで毎日ウザい。俺は会いたくねえし、ここに来るな」
「じゃあ教室に行ってもいいですか?先輩に会わないと気が済まないんです」
はぁ⁉︎
こいつ、人の話聞いてんのかよ?
いや、話が通じる相手じゃねえ。
こいつはそういう奴だ。
「教室には絶対来んな」
どれだけ言ってもへこたれねえし、いくら言っても毎日来やがるし。
いい加減毎日うんざりだ。