イジワルなキミの隣で


「光流それ言い過ぎだって」



「そうだそうだ。萌絵ちゃんがかわいそうだろ」



おい。


どいつもこいつも1年女子の味方かよ。


けど俺は思ったことを言ったまでだ。


むしろ嫌われたいくらいだし、これで嫌われるんなら本望。



「そうですね、確かにストーカーかもしれませんが。でも私はこそこそするつもりはありません‼︎堂々と……先輩にぶつかって行きますから」



…………


こいつには何を言ってもムダだと悟った。


無言で立ち上がり、この場を後にする。



こいつに付き合ってると疲れる。


< 53 / 420 >

この作品をシェア

pagetop