イジワルなキミの隣で
綺麗事で恋をしてるまだケツの青いガキ。
「先輩に何言われようと構いません。だけど」
バカ女は一瞬だけ悲しげな表情を見せ、唇をグッと噛み締めた。
「私の気持ちを……先輩が決め付けないで下さい‼︎私の恋に口出ししないで下さい‼︎では、さようなら」
タタタタタッとバカ女は走ってこの場を去る。
走り去るその横顔は、なんとなく傷付いているようにも見えた。
けど、俺の知ったこっちゃねえ。