イジワルなキミの隣で


綺麗事で恋をしてるまだケツの青いガキ。



「先輩に何言われようと構いません。だけど」



バカ女は一瞬だけ悲しげな表情を見せ、唇をグッと噛み締めた。



「私の気持ちを……先輩が決め付けないで下さい‼︎私の恋に口出ししないで下さい‼︎では、さようなら」



タタタタタッとバカ女は走ってこの場を去る。



走り去るその横顔は、なんとなく傷付いているようにも見えた。


けど、俺の知ったこっちゃねえ。


< 58 / 420 >

この作品をシェア

pagetop