イジワルなキミの隣で
「あ‼︎それと……」
話が止まらない私に、次第に光流先輩の眉間にシワが寄っていく。
「好きなんですっ、光流先輩のことが‼︎」
迷惑そうにされても
嫌な顔をされても
ムシされても
話を聞いてもらえなくても
もう
どうしようもないくらい好きなんです。
「…………」
それでも何も言ってくれない先輩。
遠くの方を見つめるその瞳は、少し寂しそうにも見えて。
よくわからないけど、胸の奥がキュッと痛んだ。
「あの……聞こえてます?好きだって言ったんですけど」
既に焼きそばパンを食べ終えていて、光流先輩は紙パックの牛乳を口にしていた。