【短】*SNOW LOVE*
「ねぇ、あやかちゃん。」
「.......」
私に話しかけてきたのは拓斗のお母さんだった。
私達が付き合ってる時とても優しくしてくれて私も拓斗のお母さんが大好きだった。
「ごめんね、あやかちゃんにまで辛い思いさせて.....」
お母さん.....
私より辛いはずなのに.....
お母さんの顔を見てるとまた泣けてきた。
「拓斗のお母さん。私、私、拓斗と付き合って幸せでした。ほんとにほんとに幸せでした。お別れなんてしたくないけど、それが運命ですよね.....でも、これだけは覚えていて下さい。あなたの息子はほんとにかっこいい人です。彼女の私がゆうんだもんほんとです!」
私は出来るだけ元気な声で言った。
「そうね。ほんとにありがとう。あの子あやかちゃんと出会って優しい子になったわ。ほんとにあやかちゃんのこと好きだったのね。拓斗と最期まで一緒にいてくれてありがとう。」
拓斗のお母さんは泣きながら言っていた。
「それでね。これ。拓斗のズボンのポケットに入ってたんだけど... 」
手渡されたのは1つの小さな箱。
「きっと今日、記念日だからあやかちゃんに渡そうとしたのね。開けてやってちょうだい。」
箱を開けると....
ひとつのリングが。
そのリングの内側には、
Forever Love
*takuto×ayaka*
と書かれたいた。
拓斗の指にはそれと同じリングがしっかりとはめられていた。
「拓斗。ありがと。大切にするね。拓斗、これ超かわいい。センスあるじゃん。」
私はこの時、拓斗を忘れず生きてゆこうと心に決めた。