シェアハウスのミュージシャン
…うっ…
ひろと2人になりたくない時に、皆、もう帰ってる…
私も早く出ないと…
そそくさと、帰る準備をする。
軽いリュクを背負って、教室を出ようとしたら、
ひろ「明日…送れるなよ…」
「大丈夫だよ。」
ひろ「あと、終わったら、」
「うん。体育委員会教室でしょ?」
ひろ「あぁ、」
「…帰って…いいかな?」
ひろ「……」
「……」
なっ、なんか言ってよ…
しばらく無言で見つめあっていたら、
菜奈華「ひろぉ〜。遅い!!」
ひろ「何でいんだよ!」
菜奈華「だって、彼女だもん。」
ひろ「だから!!」
「…バイバイ…」
2人に聞こえない程小さい声でそういい、教室を出た。
でも、不思議と涙なんて出なかった。