シェアハウスのミュージシャン

「「お願いします!」」

女子決勝…

私の対戦相手はさっきの星野綾瀬…


私達は取っ組み合いを始めると異変に気付いた…



こいつ、男だ…

腕を掴むとゴツゴツしていて、とても女子の腕とはとても思わない…

あと、私が触ったところは白い腕が、黒い腕になっていた…





私はそんな事を考えていたら

ドン!

ピー!

「一本!!」


私は考えている間に星野綾瀬…にふんした男に大内股をかけられた…



そして私はもう一つ分かったことがあった…


こいつは柔道経験者…しかも初段持ちだ…






私はそこから考えるのをやめて、試合に没頭した。


ドン!

ピッ!

「一本!」

私はソックリそのまま、相手に大内股をかけた。






そして、私の右手首は悲鳴をあげていた…




これが、最後。


龍広に勝つって約束した。

私は右手首を見つめて、帯をギュ!と持ち気合をいれた。




試合開始…



手首が痛い…

体重が違いすぎる…

もう、4試合目…

はっきり言って…

もう、ヘトヘトだ…


だけど、この試合だけは勝つ!








ドン!!!!

ピーーー!!!

「一本」


私は最後に背負い投げを綺麗に一本取り
見事勝利した。
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