シェアハウスのミュージシャン




哲「マジかよ!」

ひろ「ちっ、惜しかったな。」

賢介「まぁ、最終審査までいったって書いてあるし、良くやった方じゃね?」

「…悔しい…」

ひろ「まぁまぁ、次もあるって、」

ポンポン


ひろは私の怒りを沈めるようにポンポンと優しく頭を撫でてくれた。



哲「でさ、沙織のは、なんだったんだ?」

「わかんない、」



私はみんなが見守る中封を切って中に入ってある薄っぺらい紙を取り出し、読むと



「七瀬沙織宛、
23日5時から、株式会社、○☆社に来てください。
受付で、待っております。


赤田西」



哲「誰だそれ?」

「さぁー?誰だろ?」

賢介「…その会社ってさ、確かレーコーディング会社じゃなかったっけ?」

「レコー…違うでしょ。」




「てかさ、今から駅前に歌いに行かない?」

ひろ「カラオケ?」

「違う。違う。悔しいでしょ?不合格なんて、だからさ、駅前でライブしよーよ。」

賢介「俺、賛成。」

哲「俺も、」

ひろ「まぁ、いいけど…」


「なら、早く楽器もって!」

哲「俺は??」

「哲のドラムの音はここに録音してあるから、今日は盛り上げ役!」

哲「まぁ、いっか。」



賢介「なら、行くぞー。」






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