シェアハウスのミュージシャン





光栄とそのあと、いっぱい乗り尽くした私達。

気が付けば、真上に会った太陽は、斜めに沈み、赤くなりかけていた。


「うわぁ。もう戻ろっか。」

光栄「確かに… ひろに連絡つくか?」

「うん。大丈夫だよ。」

光栄「…最後にさ、あれ乗らねー?」

「いいよ。」


光栄が指差したのは、虹色に光りかけている観覧車。



気分転換にいっか。





ガタンッと扉が閉まりコトコトコト

っと音を立てて登って行く。


光栄「今日はサンキューな。」

「こっちも。ありがとう。楽しかった。」

光栄「沙織ってもしかして、あの3人の誰かと付き合ってんのか?」

「え?!違うよ!!あいつらは、友達。」

光栄「彼氏は?」

「いないよ。今は。」

光栄「そっか。」

「うん。今はいらないかなー。進路に精一杯だし。」

光栄「そーいや。俺今度引っ越すんだ。」

「え!どこに?」

光栄「沙織の家の近くに。」

「学校は?」

光栄「あっちは、もうバスケ終わったし、沙織達と一緒の高校に行くぜ。」

「うそっ!!そーなの??」

光栄「あぁ、だから、よろしくな。」

「この時期に、転校生…なんか面白いね。」

光栄「だから。仲良くしろよな。」

「うん!りょーかいです。」

光栄「さてと、帰るか」

「うん。」

光栄「じゃ、」

ガタンッ




光栄「またな。」

「今日はありがとう。バイバイ。」



私達は観覧車の前でお別れをした。



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