シェアハウスのミュージシャン

by龍広




俺はバスケ部キャプテン。
だが引退してから、友達の哲と賢介に誘われ、卒業までバンドでベースを手伝う事になった。




俺ん家はこう見えて、金持ちだ。だけど、今親達は海外で暮らしてて、今は、姉貴と二人暮らしの生活だった。




姉貴はまだ、誰にも言ってないが、有名な。ヤクザなのだ。
だから、いつも夜になると明け方まで帰ってこないのだ。

まぁ、悲しくは無いが、朝ごはんが無いのは1番辛かった…特に部活をやっていた時は…




俺たちのバンドは、まだ、ボーカルが、いない。

賢介は音楽に、うるさくて、認めた奴以外ボーカルなんてやらせない。

って頑固でずっといなかった。


哲が勝手に。ボーカルのオーディションをしたが。賢介が認めた奴がいなかった。

こんなんで、これからこのチームやっていけるのか心配と不安しかなかった。



だけど、ある日。カラオケに来ていた俺。



誰か居ないが歩いていると、どこの部屋か分からないが、凄く綺麗で上手くて、ふとその人が歌う世界に入って行くような歌声だった。


2人も気付いて、おかしいが聞こえたであろう部屋に耳を傾けた。



喋ってる。

沙織…?

沙織って、同じクラスの?
いや、違うか…でもあいつ昔から歌うまかったからなー。


沙織とは、小学校。中学校。高校。っと全部一緒だった。



「おい!賢介!!」

ガチャ!

あぁ。勝手に開けた…


って、え?七瀬じゃねーか。




話をした後。七瀬は俺らのグループに入る事になった。

やっと賢介が認めるボーカルができた。






そして、俺の家にいくと、また姉貴の思いつき。

まぁ、いいが。


そんな事でシェアハウスをすることになり…



その日は、哲の話を無視して眠った。
















「ふぁー。眠い…」

あ!そういえば沙織、朝練って言ってたっけ…じゃ、もう行ったんだな…



ガチャ。


階段を降りて、ディビングにいくと、テーブルの上にはラップがかかってあるお皿…



「朝ごはん?」

「はよー。」

「あ!姉貴!」

「ん?」

「これ、姉貴が、作ったのか?」

「あんた馬鹿?私が料理作れるわけないでしょ?」

「じゃ、誰が?」

「さー。って私。今日会議あるから行くわ。」

姉貴は朝ごはんを素早く食べ、家を出た。




「何これ?うまー。」

「あ!哲に賢介。これお前らが作ったんじゃねーの?」

「んなわけねーじゃねーか。俺らが困難作れるかっつうの。」

「沙織じゃね?」

「でも、あいつ朝練行ってるし…」




「あ!!」

「どした?ひろ?」

「これ、」

「ん?朝ごはんこんなのしか作れ無くてゴメンーー。良かったら、食べて。
沙織」



「ほら、やっぱ沙織だ。」

「ほら、ひろもくおーぜ!」

「あ、ああ。」


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