シェアハウスのミュージシャン



「おっはよー!」

「沙織、お久ー」

「おはよー。」

「沙織、焼けたなー」

「沙織、早苗、おはよー。」

クラスメイトの挨拶に全部返して行き、私は席に着いた。



私と早苗とひろは同じクラス。


賢介、哲そして光は、違うクラスだが3人は同じクラス。



席順は、窓側の後ろ。

私の前は早苗。

そして、横はひろ。

後ろは空席だ。


席順はまぁ、楽しい。



私が席に着くと同時にキーンコーンっと、チャイムが鳴り響いた。

チャイムがなり終わるとガラッとまた、タイミング良く先生が入ってくる。


いつも、いつも。外で待ってるのかな?


隣は空席…


ガラッ!!

先生「はい。ひろ遅刻ー。」

ひろ「いや。セーフ!ギリギリセーフ」

先生「セーフじゃねーよ。」

ぺしっ!

っと、先生はひろの頭を叩いた。

先生「さっさと席に着け」

ひろ「へーい。」



私たちの担任は、サッカー部顧問の若い先生。一年中、黒く焼けている。
そして。いつも首には、笛。

熱血そうに見えるけど、行事ごとになると、私ら任せ。



だからこそ。楽しいから全然オッケー。



ガラッ

「一回目から遅刻…」

ひろ「うっせぇ。」

「賢介達もだよねー。」

ひろ「いや。賢介達は上手く、女達をクラスに戻したから、チャイムがなる前に入ってる。」

「じゃ、あんただけっと。」

ひろ「いいじゃんけよー。」

「いや、良くないよ!」





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