シェアハウスのミュージシャン
「何?」
光栄「…あのさ、中学校の時俺ら付き合ってたじゃん。」
「うん。」
光栄「何で、俺と付き合おうって思った?」
「…他校だったけど、カッコいいなって思っててさ…プレイとかも好きだった、
だから、告白されて素直に嬉しかった。
だから、付き合った。
光栄はなんで私に告白したの?」
光栄「最初はさ、バスケの試合中、リバウンドが上手いなって思っててさ、
良く沙織の試合を見てた。
どんなに負けてても、声を出して励ましたりしてる姿みてさ、何かいいなって思って、友達に背中押されて、告った。」
「へへっ、何か、恥ずかしいね。」
光栄「じゃ…さ、何で別れた?」
「………なんでって言われたら…まだ、あの時は好きだった。自分から振ったのに未練はタラタラだったよ。
振った理由は、光栄はバスケで高校行ったじゃん。だから、足引っ張らないようにって別れた」
光栄「そっか。」
光栄「いきなりすぎるかも知らねけど、
俺、まだ、沙織の事好きなんだ!
俺と付き合って欲しい!!」
「本当、光栄は優しいよね…
光栄から告白して来てくれて、私が振って、また光栄が告白って…本当私、光栄がいなきゃダメダメだね。」
光栄「んなことねーよ。」
「聞いてくれる⁇」
光栄「ん?」
「…私、あの時は光栄しか見れなかった。光栄が高校で部活を引退したらもう1度告白しようと思ってた…
だけど、ひろと過ごすようになってから、小学校の時封印した気持ちが抑えきれなくなってきて、やっと気づいた、」
光栄「ひろのこと好きなんだろう?」
「…」
光栄「見え見え。」
そういい光栄は私の頭をクシャと撫でた
「…ヒック…ごめ…」
光栄「沙織の気持ちが聞けて良かったわ。」
「…うっ……でも、ひろには彼女いるんだ…だから、私に勝ち目は無いの…」
光栄「………」
「…光…栄…?」
光栄「俺が好きな沙織は、どんな事でも必死になって頑張る所!
沙織よく俺に言わなかったか?」
光栄は私と同じ目線になるように少ししゃがんで、
光栄「当たって砕けろ!そう良く言ってくれたよな?」
「うんっ!…」
光栄「なら、今俺が沙織に言う!当たって砕けろ!もし辛かったら俺の所来い。」
光栄はクチャと笑い頭を撫でてくれた。
コクッ…っと私は黙って頷いた。