GIRL Story

いいんだよ。

6月の夜は湿度で身体がベトつく。

優奈はGOLDの場所を知らないので竜に着いて歩く。

気付かないうちに竜と優奈の距離が離れていて立ち止まって待ってる竜。

「ごめん。歩くの遅くて…。」

「いや、いいよ。」

優しい顔で竜が言う。


「やりたい事見つかんないのも辛いんだよな。」

竜が悲しそうな顔で優奈に言った。

「気にしないで、私今楽しいし。」


笑顔で優奈は返した。

竜は茉莉亜と合流しようと言い出したのは、自分のせいだと勘違いしたみたいだった。

「俺自分の事ばっか毎回話してるし、お前もなんかあったら相談しろよ。」

元気なく竜がとっても可愛く見えた。