赤いセカイ(短編)

わざわざここ―南伊高校地下室に集まった訳は【ババ抜き】をするため。


「では始めましょう」


そういったのは南野夏彩(みなみのなつい)さんだった。


キレイな髪をもちとても雰囲気がミステリアスな【グロ系】が好きな女の子。


「うん。ルールはえっと…」


そう呟き少し頬杖を付いているのは侑輝花音(ゆうきかのん)ちゃん。この子は普通の女の子


ババ抜きのルールを忘れたようだ。


教えてあげよう


「【最下位は皆に殺される】」


あれ?誰かとかぶった。



「東雲紫雲(しののめしうん)さん…。私とかぶらないでください」


「いや、かぶらないでって言われても…」


意識してもかぶるのはかぶるし。


あぁ、そうだ。今私とハモったのは来栖結菜(くるすゆいな)さん。お嬢様で人の死体が好きな人。

そして分かってる人もいるかもしれないけど私の名前は東雲紫雲で現実での殺人が好きとみんなに伝えた張本人よ。

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