腕枕で朝寝坊
*釣った魚を錦鯉あつかい
お礼SS
~釣った魚を錦鯉あつかい~
新婚編
美織視点
佐知「よく男って『釣った魚に餌をやらない』って言うじゃん。うちの旦那そうなんだよねー」
美織「へー」
佐知「気を使わなくなるって言うかさ。私の前だと全然カッコつけないしワガママだし、ノリより手が掛かる。もー子供みたいよ」
美織「それだけ佐知に気を許してるんじゃない?」
佐知「まあね。美織んとこは?結婚して社長変わった?」
美織「変わったよー。うちも遠慮無くなった。結構あれこれ言われるの」
佐知「へー、あの社長がね。意外。どんな風に遠慮なくなったの?」
美織「あのねー。こないだ寝るときベッドでね……」
* * *
紗和己「美織さん、寝るときはパジャマの裾をちゃんとズボンに入れないとお腹を冷やしますよ」
美織「はーい。ね、紗和己さん。明日の朝ごはんなーに?」
紗和己「明日は寒いから野菜スープ作ります。あ、そうだ。多目に作っておくんでお昼ご飯にも食べて下さい」
美織「お昼も?」
紗和己「そうです。美織さん、最近みかんばっかり食べてお昼ご飯ちゃんと食べてないでしょう。ダメですよ。みかんは1日3個まで。お昼もしっかり食べて下さい」
美織「みかん好き……」
紗和己「じゃあお昼ご飯食べたら5個までOKです。それから、僕がいない間こたつに潜っちゃダメですよ。風邪ひきますからね」
美織「紗和己さんキビしい……」
紗和己「妻の健康管理も夫の勤めです」
* * *
佐知「社長、おかん化してる」
美織「紗和己さん庇護欲強いからなー」
佐知「でもそれ悪いのは美織だよね」
美織「えっ」
~釣った魚を錦鯉あつかい・完~