甘いカンケイ



「ほんと幸せそうだよね、香織」

「うふふ~、分かる?分かっちゃう?あたし今が最高に幸せなのっ」


もとから大きい目を垂れ目にして口元をだらしなく緩めている香織は本当に幸せそう。


「ねえ、美和は彼氏つくらないの?とびっきり美人で綺麗でスタイルも良いのに、もったいないよ?」


そうは言われても…。

なんせこの学校は女子校なわけで。

バイトもしてなければ合コンとかそういう類いのものは苦手だし。


「出会いがないんだよね……。」


そりゃあ、あたしだってピチピチの女子高生なわけだし。…17歳だし。香織みたいな恋愛のひとつやふたつしてみたいって思ってるけど…。


「美和はある意味、女子にモテモテだもんねぇ?」



あたしの悩みのひとつ



それは、




――――女子にモテモテだということ。


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