甘いカンケイ



「あたしいいこと思い付いちゃったあ!」


手をぽんっと叩いてなにかを閃いた様子の香織は満面の笑顔であたしを見つめる。


「今日、一緒にカラオケ行かない?久しぶりにどうよ?」


そういえば最近の香織はバイトかノリくんでいっぱいだったからふたりで遊ぶのなんていつぶりだろう?


「だね。行こっか!でも……ノリくんは今日いいわけ?」

「ふふふ~、そのうち分かるよ?」


どういう意味か分からないけど、そのうち分かるならいっか。




このときのあたしはなにも知らなかった。


あたしの人生を変える

甘い恋愛が


すぐそばまで近づいてることに…


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