オオカミ君は私の彼氏
悠斗君の席は廊下側の一番後ろ。
私の席はその前、だから実質一番後ろだったから後ろの席が空いていたことを忘れてしまっていた。
「もうえみりの席なくなってんじゃん」
「…すぐ逃げてよかったよ」
HRが終わり、人が集まることがすぐ予想できたからすぐ彩華の席に逃げた。
「……」
悠斗君が何か話しかけたそうにしていたが、一目散に逃げたから悠斗君の方を見れない。
もうずっと避けちゃってるなぁ、私。
想像の数倍かっこよくなってたから緊張してるってゆうのもあるけど、何かを言おうとしてるその内容が聞きたくなくて逃げているのもある。
HRの紹介の時、どうしてあんなに嬉しそうだったんだろう…。
知らない所で唯一知ってる人がいたから?