オオカミ君は私の彼氏

…もう限界!

今日は彩華が委員会でお昼一緒に食べれないから教室でしんみり食べようと思ってたけど、こんな視線感じながらとか無理!

「ねえねえ悠斗く「ねえ」

教室を出ようと席を立とうとしたら後ろから悠斗君に腕を掴まれた。

女の子が悠斗君に声をかけるのをさえぎって…私に声をかけた。

「っ!なっ…!」

いきなりのことにびっくりしすぎて言葉が詰まる。

「ちょっと来て」

私にしか聞こえないくらいの声の大きさで呟き、

「えっ、ちょっ」

腕を引かれ教室を出た。

タッタッタッタ____

周りに注目されるのもあって、少し早歩きでどこかに向かう悠斗君。

この時の私は、周りの視線やヒソヒソ話なんて全然気にならないくらい目の前の悠斗君の行動に頭がいっぱいだった。

て…、手が……恥ずかしくて手汗かいてきちゃう…。

それに、いきなりどうしたんだろう。

ずっと無視してたから怒ったのかな…。





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